2007年5月22日火曜日

『ぬいの一生』 石刀火凍檻

『ぬいぐるみに魂を吹き込むことが出来るらしい。』

これはフェイクである

以下、イリス・ウィズ嬢と手合わせした、わたしの考察である




さて、

イリス嬢の戦い方は弓である

但し、弓を射るほうの手には

手人形の天使の猫がついている


手人形を装着しての矢の固定

指の動きが固定され不自由この上ない

このスタイルにおいて彼女の利点とは

なんであろう?


考え方の一つとして


手元が手人形で隠されている為

矢を射る瞬間を相手に悟られ難い

ことが挙げられるだろうか?



真の回答は

『ぬいぐるみの自由意志による自動射撃』(※1

である


イリス嬢自身が弓を射る様に見せ掛け

実際は人形自身のタイミングで矢を射る

達人クラスの人間になると

相手の殺意を読み

攻撃のタイミングをズラす

それを逆手とる

イリス嬢の殺気が読めないため

結果、リズムを崩し

矢が当たる


事実、歴戦の戦士ムアジル氏も

イリス嬢の弓を一発も避けることが出来ず

地に臥している



以上のことにより

イリス嬢の手人形は自由意志を持っているということが証明された



彼女との会話中に

合いの手をいれる手人形は

決して彼女自身の腹話術ではない


彼女のもつ、ぬいは生きている



序にてフェイクと言ったが

彼女の能力はぬいぐるみに魂を込める能力ではないことは

彼女の言動や人形の断面から明らかである


『ボクが勝ったら・・・キミにはぬいぐるみになってもらうよっ』

『さあ、約束だよっ! 今日からキミはぬいぐるみだっ!』


生物の体組織を一見ぬいぐるみ風に創り直し、自身に服従させる力である

以上がわたし自身の体感で感じた考察である


将来、大量の手人形を背中から生えた大量の手に装着させたイリス嬢が

一度に数百発の矢を射る姿を想像しつつ、ここで〆ます



※1:同様の能力では武装錬金でのエンゼル御前が有名である


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